eMAXIS Slim全世界株式 ロシア株ついに除外

投資

こんにちは、ロバート・カワサキです。

ロシアのウクライナ軍事侵攻により、eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)通称「オルカン」からロシア株が除外されました。

ロバート
ロバート

はたしてeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)にはロシア株がどの程度含まれているのか?気になるところをチェックしてみました。

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ロシア株除外の発表について

2022年3月8日付、三菱UFJ国際投信株式会社からのロシア株・債券除外の発表内容をまとめました。

タイトルは「主要指数からのロシア株式・債券の除外および当社ファンドの運用方針について」です。

  • 新興国株式指数(MSCI エマージング・マーケット・インデックス)からロシア株式を除外
  • 全世界株式指数(MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス)からロシア株を除外
  • ロシア株を除外した理由は、西側諸国からの金融制裁を受けたため、投資成果を出すことが難しいため

eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)が連動しているのは、全世界株式指数(MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス)になります。

MSCIエマージング・マーケット指数とは全世界の新興国(エマージング)市場をカバーしている最も代表的な株価指数です。世界的な指数算出会社であるMSCI社(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)が算出しています。2020年6月末現在、新興国26ヵ国の大型株と中型株を対象として、1,385銘柄で構成されています。

PICTET WEBサイト「資産運用の基礎」より引用

MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスは、先進国23カ国と新興国26カ国(2018年12月末現在)の49カ国の大型株と中型株で構成される株価指数です。世界全体の株価動向を知るのに広く利用されている株価指数です。2018年12月末現在で、11のセクターにまたがる2,700を超える銘柄で構成されています。

投信資料館 WEBサイトより引用

対象となる投資信託は、eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)を筆頭に合計40種類に渡ります。

全世界(オールカントリー)ファンド、新興国ファンドを購入している人は要チェックです。

この状況は投資信託も目論見書に書かれているリスク項目でいうところのまさに「カントリーリスク」に相当します。

eMAXIS Slim全世界株式 地域別構成比率

eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)地域別構成比を改めて確認してみましょう。

実はロシアは先進国ではなく、新興国にとした扱われています。

eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)はその名の通り、全世界へ分散されている投資信託ですが、投資先の87%がアメリカを筆頭とする先進国です。

ロシアを含む新興国全体の割合はわずか13.0%です。

eMAXIS Slim全世界株式におけるロシア株の割合

では、新興国のうちロシアの割合を見てみましょう。

三菱UFJ国際投信株式会社 発表資料より抜粋

eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)におけるロシア株の割合は、わずか0.20%です。

ロバート
ロバート

おもったよりも、相当少ないですね・・・。

結論としてはロシア株式が除外されても、eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)自体は大きな影響は無さそうです。

これからも安心して保有・つみたてを継続していきましょう!

eMAXIS Slim全世界株式 直近の基準価格推移

では、eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)の最近の基準価格推移を見てみましょう。

eMAXIS Slim全世界(オールカントリー)基準価格推移
モーニングスターより引用

eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)からロシア株の除外が発表された3月8日はかなり下がっていますね。

その後やや回復してますが、1月に比べると低調な状況です。

とはいえこの時期は、eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)だけが下がっているわけではなくS&P500やNASDAQ指数も年明け以降下落傾向でした。

ロシアのウクライナ侵攻以外にも、オミクロン株の蔓延やFRB(米連邦準備制度理事会)の金融緩和解除の早まりなども影響しています。

個人投資家として思うこと

メディアでロシアの軍事侵攻が連日流されており、ウクライナの大変な状況を目にする機会が増えてきました。

投資をしていると、世界を意識する機会が増えてきます。
日本も多かれ少なかれ影響を受けるので、他人事ではありません。

心ばかりですが、国連UNHCR協会を通じて寄付もさせていただきました。

ロシアの株式・債券が主要指数から外されたこと自体は、正しい判断だと感じています。

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