![ロバート](https://i0.wp.com/financial-blog.net/wp-content/uploads/2021/11/プロフィール画像拡大.png?w=1256&ssl=1)
こんにちは、ロバート・カワサキです。
今回は、人気投資信託の「楽天VTI」と「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の
比較をしてみたいとおもいます。
![ロバート](https://i0.wp.com/financial-blog.net/wp-content/uploads/2021/11/プロフィール画像拡大.png?w=1256&ssl=1)
両者とも共通点が多く、どっちがより自分に合っているのか参考にしてください。
本記事ではアフィリエイト広告を利用しています。
こんな人に読んでもらいたい
![](https://i0.wp.com/financial-blog.net/wp-content/uploads/2021/11/mostafa-meraji-Babuf4BkpdM-unsplash.jpg?resize=1024%2C683&ssl=1)
この記事は、こんな方の悩みを解決します。
- 米国株式メインのインデックス投資信託を検討している
- 楽天VTIについて詳しく知りたい
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500)について詳しく知りたい
- 楽天VTIとeMAXIS Slim米国株式(S&P500)のどちらが自分に合っているか知りたい
結論
![](https://i0.wp.com/financial-blog.net/wp-content/uploads/2021/12/law-gb5fddc34d_1920.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
ではさっそく、結論です。
楽天VTIと eMAXIS Slim米国株式(S&P500) の両者に大きな差は無い。
最終的には好みの問題。
だだし細かい点にこだわると、 eMAXIS Slim米国株式 (S&P500)に軍配が上がる。
楽天VTIとは
![](https://i0.wp.com/financial-blog.net/wp-content/uploads/2021/10/chart-g1d93263c5_1920.jpg?resize=1024%2C575&ssl=1)
正式名称は「楽天・全米株式インデックスファンド」
愛称は「楽天・バンガード・ファンド」
通称は「楽天VTI」
![](https://i0.wp.com/financial-blog.net/wp-content/uploads/2021/12/angry_fukureru_boy.png?w=1256&ssl=1)
ちょっと、よく分からないんですけど!
![ロバート](https://i0.wp.com/financial-blog.net/wp-content/uploads/2021/11/プロフィール画像拡大.png?w=1256&ssl=1)
なんだかややこしいですよね(汗)
SNS界隈では、「楽天VTI」の通称で呼ばれているので、
このブログでは以降「楽天VTI」で表記しますね。
(ネット証券会社で検索するときは、正式名称で検索してください)
VTIとは、バンガード社が運用する
「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」の
ティッカーコード「VTI」が元となっています。
ティッカーコードとは、欧米などで金融商品の銘柄を識別するためにつけられるコード。
楽天VTIの本家は、バンガード社が運用するETF「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」
という図式になっています。
投資初心者に扱いやすい楽天VTIを買うことで、
中・上級者向けのETFを扱える。というイメージです。
バンガード社とは
バンガード社は、世界有数の運用会社です。
バンガード社の運用資産残高は約7.1兆ドル(2020年12月末現在)
となっています。
インデックス投資の世界3大運用会社といえば、
ブラックロック、バンガード、ステートストリート
の3社であり、バンガード社もしっかり入っています。
連動する指数(インデックス)について
楽天VTIはCRSP USトータル・マーケット・インデックスという指標に
連動しているインデックス型投資信託です。
CRSP USトータル・マーケット・インデックス は、米国株式市場の
投資可能な銘柄のほぼ100%をカバーしています。
まさに、全米に投資するといった感じです。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)とは
![](https://i0.wp.com/financial-blog.net/wp-content/uploads/2021/11/statue-of-liberty-g35375c19d_1920.jpg?resize=1024%2C683&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/financial-blog.net/wp-content/uploads/2021/12/jiman_hanashi_man.png?w=1256&ssl=1)
そもそもeMAXIS Slimって何だい?
頭についている「eMAXIS Slim」ですが、三菱UFJ国際投信が委託している
各種投資信託のシリーズ名です。
![](https://i0.wp.com/financial-blog.net/wp-content/uploads/2021/12/emaxis-slim-S&P500.位置づけpdf.jpg?resize=691%2C685&ssl=1)
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)以外にも、
13種類の「eMAXIS Slim」シリーズがあります。
購入するときは間違わないようにしましょう。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) のポジショニングは名前のとおり「米国株式」属性ですね。
最近人気のある eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)通称「オルカン」は、
投資先が日本・アメリカを含む先進国・新興国と広範囲です。
全世界を投資対象とした人向けの商品です。
S&P500 とは
![](https://i0.wp.com/financial-blog.net/wp-content/uploads/2021/12/jiman_hanashi_man.png?w=1256&ssl=1)
ところで、S&P500って何だい?
S&P500とは、「ニューヨーク証券取引所」「NYSE American」「NASDAQ」に上場している米国の大企業500銘柄の株価を元に算出される株価指数(インデックス)です。
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスというインデックス企業が算出しています。
マイナビニュース 株比較より引用 https://news.mynavi.jp/kabu/sp-500/
時価総額はおよそ25.5兆ドルで、米国株式市場の約80%を取得しています。
そのため米国経済全体の動向を見る指標としてS&P500は非常に有効です。
「日経平均株価」のような株価指数(インデックス)のアメリカ版です。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) は S&P500の値動きに連動するように設定された、
インデックス型の投資信託になります。
ちなみに、楽天VTIもインデックス型投資信託になります。
主要な組入れ銘柄
![](https://i0.wp.com/financial-blog.net/wp-content/uploads/2021/09/New-file-1.png?resize=1024%2C681&ssl=1)
ここでは、それぞれの組入れ銘柄を比較してみましょう。
楽天VTI組入れ銘柄
![](https://i0.wp.com/financial-blog.net/wp-content/uploads/2021/12/楽天VTI組入れ銘柄.jpg?resize=897%2C401&ssl=1)
楽天VTIの組み入れ銘柄上位10位です。
上位はGAFAMがしっかり入っており、テクノロジー・一般商材セクターで占められています。
今話題のテスラモーターズや、NVIDIAもしっかり入っています。
9位・10位に金融セクターが全体の1%程度入っています。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 組入れ銘柄
![](https://i0.wp.com/financial-blog.net/wp-content/uploads/2021/12/Emaxis-Slim-S&P500-組入れ銘柄.jpg?resize=897%2C498&ssl=1)
こちらは、 eMAXIS Slim米国株式(S&P500) の組入れ銘柄上位10位です。
全体的には、楽天VTIとほぼ同じですが、上位3位の購入比率がやや高くなっています。
組み入れ銘柄に関しては、ほぼ互角で優劣はつけられません。
主要項目比較
![](https://i0.wp.com/financial-blog.net/wp-content/uploads/2021/10/laptop-g77c5c97b1_1920.jpg?resize=1024%2C683&ssl=1)
ここでは楽天VTIとeMAXIS Slim米国株式(S&P500)の主要項目を
比較してみましょう。
![](https://i0.wp.com/financial-blog.net/wp-content/uploads/2021/12/楽天VTIとemaxis-S&P500比較マーカー.jpg?resize=676%2C761&ssl=1)
ここで比較する項目は、
・純資産
・信託報酬等の手数料
・トータルリターン(3年)
・シャープレシオ(3年)
・標準偏差(3年)
の合計5項目です。
詳細は以下で説明させていただきます。
純資産
![](https://i0.wp.com/financial-blog.net/wp-content/uploads/2021/10/sharon-mccutcheon-ZihPQeQR2wM-unsplash.jpg?resize=1024%2C683&ssl=1)
純資産に関しては、30億円以上あればひとまず安心です。
楽天VTIの純資産は、約4,500億円。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)に関しては、約9,000億円。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の方が
楽天VTIの約3倍の純資産となっています。
人気があるのは、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の方ですね。
結論としては、両方とも楽々クリアーです。
信託報酬等
![](https://i0.wp.com/financial-blog.net/wp-content/uploads/2021/11/coins-g0feb0578d_1920.jpg?resize=1024%2C683&ssl=1)
信託報酬等の手数料に関しては、
楽天VTI:0.16%
eMAXIS Slim米国株式(S&P500):0.10%
両社ともかなり安いですが、
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の方が、わずかにお得ですね。
10年~30年の投資長期を行う場合、信託報酬等の手数料は
ボディーブローのように効いてきます。
判断基準として考慮しておきましょう。
ちなみに、投資信託を購入する際にかかる「販売手数料」は
どちらも「0円」なので安心して購入できますね。
毎月決まった額を積み立てする場合も、
「販売手数料0円」は強い味方となります。
トータルリターン(3年)
![](https://i0.wp.com/financial-blog.net/wp-content/uploads/2021/10/coins-5029300_1920.jpg?resize=840%2C556&ssl=1)
トータルリターン(3年)に関しては、
楽天VTI:21.01%
eMAXIS Slim米国株式(S&P500):21.14%
となっています。
わずかですが、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の方が
勝っています。
チャートでも見てみましょう。
![](https://i0.wp.com/financial-blog.net/wp-content/uploads/2021/12/トータルリターン3年.jpg?resize=889%2C493&ssl=1)
まずは、3年間の推移です。
少し分かりづらいですが、ピンクの折れ線グラフが楽天VTI、
オレンジが、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)です。
ほぼ同じような推移ですね。
参考までに、1年間の推移を見てみましょう。
![](https://i0.wp.com/financial-blog.net/wp-content/uploads/2021/12/トータルリターン1年.jpg?resize=891%2C474&ssl=1)
2021年7月以降は、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の方が
わずかに楽天VTIを上回っていますね。
トータルリターンに関しては、ほぼ互角ですが、
直近のリターンを重視したい人は、
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)に軍配が上がります。
シャープレシオ(3年)
![](https://i0.wp.com/financial-blog.net/wp-content/uploads/2021/10/magnifier-g42fe1260d_1920.jpg?resize=1024%2C678&ssl=1)
シャープレシオとは、投資のリターンをリスクで割った数値です。
高ければ、高いほど取っているリスクに対して効果的に稼げていることになります。
判断基準は、1を超えているかどうかになります。
基本的に、1を超えていれば優秀な投資信託と言えます。
シャープレシオ3年で比較すると、
楽天VTI:1.10
eMAXIS Slim米国株式(S&P500):1.15
となっており、ほぼ互角です。
厳密にこだわりたい人にとっては、
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)に軍配が上がります。
標準偏差(3年)
![](https://i0.wp.com/financial-blog.net/wp-content/uploads/2021/09/savings-2789112_1920.jpg?resize=1024%2C683&ssl=1)
「標準偏差」とは投資信託では、値動きのブレの幅です。
簡単に言うと、どれだけの値動きに耐えられるか。
という投資家のリスク許容度を判断する数値です。
標準偏差が大きいほど値動きのブレ大きいので、特に下振れした場合に
投資家がどれだけ耐えられるかがポイントとなります。
標準偏差3年で比較してみると、
楽天VTI:19.11
eMAXIS Slim米国株式(S&P500):18.32
となっており、楽天VTIの方がブレ幅が大きくなっています。
下振れした際のリスクは、楽天VTIの方が高くなっています。
下振れリスクが気になる投資家にとっては、
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の方に軍配が上がります。
資金流入額
![](https://i0.wp.com/financial-blog.net/wp-content/uploads/2021/10/america-g657bf5f1d_1920.jpg?resize=1024%2C683&ssl=1)
最後に「資金流入額」です。この数値からは
投資信託の購入状況と解約状況が分かります。
資金の流入よりも、解約による資金の流出が多くないかチェックする必要があります。
楽天VTI資金流入額
![](https://i0.wp.com/financial-blog.net/wp-content/uploads/2021/12/楽天VTI月次資金流入額.jpg?resize=907%2C654&ssl=1)
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 資金流入額
![](https://i0.wp.com/financial-blog.net/wp-content/uploads/2021/12/Emaxis-Slim-S&P500-月次資金流入額.jpg?resize=902%2C624&ssl=1)
楽天VTI・eMAXIS Slim米国株式(S&P500)共に
右肩上がりで資金が流入しているので、問題なさそうです。
1点注意したいのは、金額単位です。
楽天VTI は上限数値が200億~300億の間ですが、
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の上限数値は600億~800億の間です。
純資産総額とも関係しますが、流入金額自体の大きさでは、
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) の方に軍配が上がります。
まとめ
![](https://i0.wp.com/financial-blog.net/wp-content/uploads/2021/11/arrow-g25e377181_1920.jpg?resize=1024%2C614&ssl=1)
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
最後にまとめです。
- 楽天VTIとeMAXIS Slim米国株式(S&P500)のどちらを選んでも大差はない
- ただし、細かい点にこだわるとeMAXIS Slim米国株式(S&P500)に軍配が上がる
- 具体的には、純資産・信託報酬等の手数料、トータルリターン、シャープレシオ、標準偏差の下振れ、月次資金流入額の6点
コメント