
インデックス型投資信託を始めたいけど、どんなものがいいんだろう?

eMAXIS Slimシリーズは人気があるらしいけど、
他にも良いインデックス型投資信託は無いの?
こんにちは、ロバート・カワサキです。
外国株式をメインとしたインデックス型投資信託の選択肢のひとつとして、
ニッセイ外国株式インデックスファンドを検討してみてはいかがでしょうか。
今回は、ニッセイ外国株式インデックスファンドの特長とメリットを
まとめてみました。
本記事ではアフィリエイト広告を利用しています。
この記事はこんな人にお勧めです

この記事は、こんな悩みを持った方向けに書かれています。
- 外国株式をメインとしたインデックス型投資信託を探している人
- 手数料の安いインデックス型投資信託を探している人
- ニッセイ外国株式インデックスファンドの購入を検討している人
- eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)の購入を検討している人
ニッセイ外国株式インデックスファンドの概要

ニッセイ外国株式インデックスファンドはこんな商品です。
- 誕生したのは2013年12月
- MSCIコクサイ・インデックスという指数に連動するインデックス型※の投資信託
- 投資地域は、日本を除く世界主要の先進国
- 購入・換金手数料なし
- 2020年信託報酬を6年連続引き下げ
- つみたてNISA・iDeCoの対象商品
- 投資ブロガーが選ぶ!Fund of Year2020にて2位を獲得(7年連続入賞)
こうしてみると、なかなか良さそうな投資信託ではありますね。
インデックス型投資信託とは、特定の指数(インデックス)と同じ値動きをするように運用される投資信託のこと。
インデックス型投資信託の指数には、日経平均株価やNYダウといった指数が使われる。
ZAI onlineより引用 https://diamond.jp/articles/-/140717
私自身も ニッセイ外国株式インデックスファンド を以前から購入しています。
毎月一定額を積み立てしており、外国株式投資信託はこれがメインです。
つみたてNISA・iDeCoにも対応しているので、まだ始めていない人は、
購入候補商品に入れてみてもいいでしょう。
ちなみに外国株式インデックスファンドの分野では、
eMAXIS slim 全世界株式の方が知名度は高いようです。
Googleトレンド比較

2021年12月から過去12カ月分のGoogleトレンドデータです。
赤い折れ線グラブが、ニッセイ外国株式インデックスファンド。
青い折れ線グラブが、eMAXIS Slim全世界株式です。

こう見るとやはり、 eMAXIS Slim全世界株式 の方が検索されているようですね。
eMAXIS Slim のバナー広告もたまに見かけるので、宣伝上手なのかもしれません。
私も一時期、ニッセイ株式インデックスファンドから eMAXIS Slim全世界株式 に
乗り換えようとしましたが、人気に流されず長期ホールドする予定です。
MSCIコクサイ・インデックスとは
投資初心者の方はなんのことやらですよね。
なぞのキーワード「MSCIコクサイ・インデックス」
ニッセイ外国株式インデックスファンドはこのMSCIコクサイ・インデックス
という指数に連動しています。
MSCIコクサイ・インデックスはどんな指数なのでしょうか。
MSCIコクサイ・インデックスとは、MSCI(モルガンスタンレー・キャピタル・インターナショナル)社が提供する世界の株式を対象とした指数、MSCI All Country World Index (ACWI:アクイ)から、新興国と日本を除外したものがMSCI-KOKUSAIインデックス(MSCIコクサイ指数)です。
楽天証券Webサイトより引用 https://www.rakuten-sec.co.jp/web/special/indices/06.html
要は、日本以外の世界の先進国の株式に連動した指数ということですね。
資産構成・投資先国

ここでは、ニッセイ外国株式インデックスファンドの資産構成・投資先国の解説です。
比較的近い商品であるeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
と比較しながら進めていきます。
ニッセイ外国株式インデックスファンドの資産構成・投資先国

資産構成は国際株式が95%で、国別ではアメリカが68%です。
ほぼ、米国株式といってもいいでしょう。
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)の資産構成・投資先国
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資産構成は国際株式が94%で、国別ではアメリカが58%です。
ほぼ米国株式ですが、ニッセイ外国株式インデックスファンドに比べると、
アメリカの割合が10%少ないです。
その代わり香港などのアジア地域の割合が増えており、
より各国に分散されている印象です。
主な組入れ銘柄
次は各投資信託における、主な組入れ銘柄です。
ニッセイ外国株式インデックスファンド組入れ銘柄

GAFAMやテスラ・エヌビディアといったハイテク銘柄はしっかり組み入れられています。
ハイテク以外にも、JPモルガンやホーム・デポなどの金融・消費財銘柄も
押さえられていますね。
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)の組入れ銘柄
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こちらもGAFAMやテスラといったハイテク銘柄はしっかり組み込まれています。
ニッセイ外国株式インデックスファンドと異なる点は、
台湾セミコンダクターマニュファクチャリングやテンセントなどの
アジア企業が含まれている点です。
主要項目一覧
ここからは、 ニッセイ外国株式インデックスファンド と
eMAXIS Slim全世界株式 (除く日本)の主要項目について比較してみます。

純資産額
純資産額ですが、30億円が一定の基準値となります。
・ニッセイ外国株式インデックスファンド :約3,746億円
・ eMAXIS Slim全世界株式 (除く日本):約1,127億円
両方とも楽にクリアしていますが、 ニッセイ外国株式インデックスファンド
の方が eMAXIS Slim全世界株式 (除く日本) の約3倍差をつけていますね。

信託報酬等の手数料
信託報酬等の手数料は安ければ安いほど良いです。
特に10年・20年と長期投資をする人にとっては、あとあと
ボディーブローのように効いてくるので、良くチェックしておきましょう。
・ニッセイ外国株式インデックスファンド : 0.10%
・ eMAXIS Slim全世界株式 (除く日本): 0.11%
両社とも比較的安い金額なのでクリーアです。
ニッセイ外国株式インデックスファンドの方が0.01%安いので
わずかでも手数料こだわる人は要チェックです。

トータルリターン(3年)
直近3年間のトータルリターンです。
長期投資をする方にとっては、あくまでも短期間の数値ではありますが、
参考程度に見てみましょう。
・ニッセイ外国株式インデックスファンド : 18.68%
・ eMAXIS Slim全世界株式 (除く日本): 17.40%
1.28%ですが、 ニッセイ外国株式インデックスファンド のほうが
eMAXIS Slim全世界株式 (除く日本)を上回っています。
チャートでも確認してみましょう。
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少し分かりづらいですが、赤い折れ線グラフが ニッセイ外国株式インデックスファンド 。
オレンジの 折れ線グラフが eMAXIS Slim全世界株式 (除く日本) です。
2021年の前半は両社ともほぼ同じ動きをしていますが、
2021年の中盤頃から乖離しはじめていますね。
今後はさらに乖離するのか、あるいは近づくのか要チェックですね。
シャープレシオ(3年)
シャープレシオは投資のリスクをリターンで割った数値になります。
高ければ高いほど取っているリスクに対して、効果的に稼げているか
の判断になります。
1を超えているかが一定の評価基準になります。
・ニッセイ外国株式インデックスファンド : 0.99
・ eMAXIS Slim全世界株式 (除く日本): 0.93
両者ともほぼ互角ですが、0.06% ニッセイ外国株式インデックスファンド の方が
上回っています。
前のチェックポイント「トータルリターン」の部分が影響していそうです。

標準偏差(3年)
標準偏差は投資信託の場合、「値動きのブレの幅」です。
どれだけの値動きに投資家が耐えられるかを判断する数値になります。
値動きも上にブレる場合は喜ばしいですが、下にブレた場合は損失なので
どの程度の損失に耐えられるかがポイントです。
・ニッセイ外国株式インデックスファンド : 18.95
・ eMAXIS Slim全世界株式 (除く日本): 18.77
両者ともほぼ互角ですが、ニッセイ外国株の方がブレ幅が0.18大きいです。

資金流入額

資金流入額の状況からは、投資信託の購入と解約の状況が確認できます。
資金流入額・ニッセイ外国株式インデックス
まずは、ニッセイ外国株式インデックスの資金流入状況です。

多少の凸凹はありますが、一定の資金が定期的に流入している状況です。
資金流入額・eMAXIS Slim全世界株式 (除く日本)
次に、 eMAXIS Slim全世界株式 (除く日本) の資金流入状況です。
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2018年~2019年までは流入額は少ないですが、2020年以降は順調に流入が増えています。
こう見ると、比較的最近人気が出てきた商品であることが分かります。
1点注意点としては、グラフ左側に記載されている最大値が、
ニッセイ外国株式インデックス は80億円なの対し、 eMAXIS Slim全世界株式 (除く日本)は
60億円となっている点です。
流入額自体では ニッセイ外国株式インデックス の方が勝っています。
トラッキングエラー

最後はトラッキングエラーです。
トラッキングエラーは、インデックス型投資信託の場合に確認する指標です。
β値と呼ばれるものが1に近いほど、設定している指標に連動していると言えます。
ニッセイ外国株式インデックス のトラッキングエラー
まずは、ニッセイ外国株式インデックスのトラッキングエラーです。

3年で見た場合、1.02です。かなり1に近いので優秀です。
eMAXIS Slim全世界株式 (除く日本) のトラッキングエラー
次は、 eMAXIS Slim全世界株式 (除く日本)のトラッキングエラーです。
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3年で見た場合、1.03です。こちらもかなり1に近いので優秀です。
トラッキングエラーはニッセイ外国株式インデックス が0.01勝っていますが、
ほぼ互角と言っていいでしょう。
主要項目の比較まとめ
ここまでの主要項目をまとめてみましょう。
ニッセイ外国株式インデックス | eMAXIS Slim 全世界株式 (除く日本) | |
人気 | △ | ◎ |
純資産 | ◎ | 〇 |
信託報酬等 | ◎ | ◎ |
トータルリターン (3年) | 〇 | 〇 |
シャープレシオ (3年) | ◎ | 〇 |
標準偏差 (3年) | 下振れ18.95許容できれば 〇 | 下振れ18.77許容できれば 〇 |
資金流入額 | ◎ | 〇 |
トラッキングエラー | 〇 | 〇 |
各主要項目を私の主観も踏まえてまとめてみました。
こうしてみると、ニッセイ外国株式インデックスもなかなかですね。
まとめ

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
最後に ニッセイ外国株式インデックス についてのまとめです。
- 日本を除く外国株式をメインとしたインデックス型投資信託なら選択肢に入れたい
- 購入・換金手数料は無し
- 信託報酬等の手数料は格安で、長期投資向き
- 運用期間が長く、資金流入額も多く安定している
- eMAXIS slim全世界株式(除く日本)に比べても遜色ない投資信託
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