今回は、楽天証券で全銘柄ランキング3位※の
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)について
8つのチェックポイントをもとに、ざっくり解説させていただきます。
※2021/10/1~2021/10/31(買い付け金額)
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)とは
どんな投資信託なのか、購入に値する投資信託なのか
一緒に見ていきましょう!
本記事ではアフィリエイト広告を利用しています。
この記事はこんな人にお勧めです
- eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)について知りたい人
- eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の購入を検討している人
- eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)を購入する際のポイントを知りたい人
通用「オルカン」と呼ばれている投資信託です。
SNSや投資系雑誌などで、聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
この記事で得られること
- eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の概要が分かる
- eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)を購入するべきか分かる
- eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)を購入する際のポイントが分かる
人気商品であることは間違いないのですが、
購入する以上は、ある程度詳細を知っておいた方がいいですよね。
eMAXIS Slim全世界株式 (オールカントリー)チェックポイント8つ
以前解説させていただいた、「投資信託を見極める8項目」
をもとに、eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)のチェックポイントをまとめさせていただきました。
チェック1 | 運用期間が5年以上か | 約3年なので△ |
チェック2 | 償還日の残り期間が長いか | 無期限なので〇 |
チェック3 | 純資産総額が30億円以上 | 1,596億円なので〇 |
チェック4 | 資金の流入状況 | 流入が継続しているので〇 |
チェック5 | 手数料は安いか | 管理費用が0.1144%なので〇 |
チェック6 | トラッキングエラーが1.0に近いか | 3年で見た場合1.02なので〇 |
チェック7 | 標準偏差の確認 | 最悪27.84%の下落に耐えられれば〇 |
チェック 8 | シャープレシオが「1」以上か | 3年だと0.92なので△ |
運用期間が比較的短く、シャープレシオがやや物足りないですが、
eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー) は、なかなか優秀な投資信託です。
eMAXIS Slim全世界株式 (オールカントリー) とは
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)はざっくり
こんな投資信託です。
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスという
株価指数に連動している投資信託です。
いわゆるインデックス型の投資信託になります。
投資先国・地域一覧
投資先は先進国23カ国と、新興国27カ国に広く分散しています。
世界全体に丸ごと投資しているイメージです。
とはいえ、投資先の大部分はアメリカで57.8%を占めています。
日本も6.5%含まれているので、日本には投資したくない人や
アメリカだけに投資したい人には向いていません。
いろいろな投資信託を組み合わせて、
ポートフォリオを作るのが面倒くさい人には、向いている投資信託です。
資産内訳
次に資産の内訳を見てみましょう。
ほとんどが国際株式ですね。
債券は全く含まれていないので、債券にも分散したい人には
向いていません。
国際株式メインで投資したい人には向いている商品です。
主要な資産の状況
主な資産の状況は、下記の通りです。
こう見ると、米国ドル・米国企業の比率が高いですね。
GAFAMの株式もしっかり組み込まれています。
組み入れ銘柄では、6位に台湾の半導体製造受託企業の
「台湾セミコンダクターマニュファクチャリング」
10位に中国のインスタントメッセンジャーで有名な
「テンセント」のアジア勢が辛うじてランクインしています。
チェック1 運用期間が5年以上か
運用期間に関しては5年以上、できれば10年以上が理想です。
できたばかりの投資信託だと、実力が分からないので一定の実績が必要です。
楽天証券のWebサイトで確認する場合は、詳細情報ページの「設定日」を確認しましょう。
2018年10月31日設定なので、比較的最近の投資信託ですね。
人気はありますが運用期間が3年程度なので、多少気になるところです。
チェック2 償還日の残り期間が長いか
償還日に関しては、「無期限」なので安心です。
先ほどの「設定日」のちょうど下の欄で確認できます。
投資信託の期限が決まっている場合、せっかく購入したのに翌月で運用が終了。
なんてことが起こらないように、償還日は事前にしっかり確認しましょう。
これから10年~20年の長期投資を目指している人は、
償還日が近い投資信託は避けた方が良いです。
そういった意味でも「無期限」であれば安心して追加購入が可能です。
チェック3 純資産総額が30億円以上
次は「純資産総額」で、投資信託の規模が分かります。
純資産総額が多い方が、多くの投資家が購入していることが分かるので安心です。
純資産総額は、 eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) の目論見書で
確認しましょう。
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) の純資産総額は1,596億円と、
余裕で30億円以上超えているので安心です。
チェック4 資金の流入状況
「資金の流入状況」からは、投資信託の購入状況と解約状況が分かります。
資金の流入よりも、解約による資金の流出が多くないかチェックしましょう。
モーニングスターの「月次資金流出入額」ページで確認することが可能です。
直近3年分くらいのグラフしかありませんが、順調に流入が増えているので、
問題なさそうです。
チェック5 手数料は安いか
次は投資信託の「手数料」です。
特に長期投資をする人は、わずかな手数料の差でもしっかりチェックする必要があります。
わずかな手数料の差が、あとあとボディーブローのように効いてくるからです。
購入手数料については、費用がかからない「ノーロード型」も増えてきているので、
可能であればノーロード型を選択するのも手です。
ちなみに、 eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) はノーロード型です。
では管理費用はどうでしょうか。
管理費用は、0.1144%なので、かなり安い方なので問題ありません。
チェック6 トラッキングエラーが1.0に近いか
次は、「トラッキングエラー」です。
トラッキングエラーは、 eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) のような
インデックス型投資信託の場合に、確認する項目になります。
β値と呼ばれるものが1に近いほど、 オール・カントリー・ワールド・インデックス
という指標に連動していると言えます。
β値を3年で見た場合、1.02なのでかなり1に近いので問題ありません。
チェック7 標準偏差の確認
「標準偏差」は投資信託では、値動きのブレの幅です。
簡単に言えば、どれだけの値動きに耐えられるか。
という投資家のリスク許容度を判断する際に必要な指標です。
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) の標準偏差は3年で見た場合、
18.37です。
2倍にした方がより正確に推測できるので、36.74%で計算します。
平均騰落率は8.9%なので、この数値に対してブレ幅を計算すると下記の通りです。
プラスの場合 8.9%+36.74%=45.6%
マイナスの場合 8.9%−36.74%=27.84%
もし100万円分の eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) を3年間持っていたら、
最大で1,456,000円
最小で721,600円
になる可能性があります。
最悪1,000,000円から278,400円減ることに耐えられそうであれば、
購入しても問題ありません。
チェック8 シャープレシオが1以上か
最後は「シャープレシオ」です。
投資のリターンをリスクで割った数値で、高ければ高いほど取っているリスクに対して
効果的に稼げていることになります。
具体的には、1を超えていれば優秀です。
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) のシャープレシオは3年で見た場合、
0.92なので、許容範囲といったところですね。
チェックポイントまとめ
最後にまとめです。
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) はチェック項目8つのうち、
6つはクリア(標準偏差は27.84%の下落に耐えられることが必須)です。
残りの2項目もそれほど悪くありません。
最終的には購入者の判断によりますが、人気・実力とも兼ね備えた投資信託であることは、
チェック項目からも分かります。
購入する歳の判断材料にしてもらえると嬉しいです。
機会があれば、他の投資信託も分析してみたいとおもいます。
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