こんにちは!ロバート・カワサキです。
始めて投資信託を購入する際、
何を購入していいか悩みませんか?
自分はインフルエンサーのおすすめ投資信託を
購入しています!
実は投資信託の種類は、約6,000本ほどあります。
この中から、自分に合った投資信託を選ぶのは相当大変です。
大切なのは、買わなくていい投資信託を、バッサリ切り捨てることです。
切り捨て方は、8つのチェックリストに沿って
選択していけば大丈夫です。
自分でしっかり選んで投資信託を購入しましょう。
では、さっそく行ってみましょう
本記事ではアフィリエイト広告を利用しています。
この記事はこんな人にお勧めです
- これから投資信託を買おうとしている人
- どの投資信託を買ったらいいか迷っている人
- 人気の投資信託を買っていいか悩んでいる人
- なんとなく購入した投資信託に疑問を持っている人
投資信託を選べなくて、購入をあきらめてしまう人も結構多いと思いますので、
この記事を参考にしてもらえると嬉しいです。
この記事から得られること
- 周りの意見に流されずに、投資信託が選ぶことができる
- 買わなくていい投資信託が分かる
- 投資信託を選ぶスピードがアップする
- ロジックで投資信託を選ぶことができる
自分で投資信託を選ぶ基準が確立できると、けっこう楽しくなりますよ。
チェックリスト8項目一覧
投資信託を購入する際にチェックしたい8項目は
こちらになります。
チェック1 | 運用期間が5年以上か |
チェック2 | 償還日の残り期間が長いか |
チェック3 | 純資産総額が30億円以上 |
チェック4 | 資金の流入状況 |
チェック5 | 手数料は安いか |
チェック6 | トラッキングエラーが1.0に近いか |
チェック7 | 標準偏差の確認 |
チェック8 | シャープレシオが「1」以上か |
では、これから各項目について細かく見ていきましょう!
チェックする投資信託は、人気の高い※
「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」を例とさせていただきます。
※2021年12月2日現在、楽天証券で買い付けランキング人気1位
チェック1 運用期間が5年以上か
チェックの1つめは、「運用期間が5年以上か」です。
できたばかりの投資信託は、実力が未知数なので、
運用期間が5年以上のものを選びましょう。
できれば、10年以上の方がより安心ですが、
まずは5年を基準にしてみましょう。
チェックの仕方としては、購入する投資信託の設定日を確認します。
設定日とは、投資信託(ファンド)の運用が開始される日。
出典:大和証券 「金融・証券用語解説」
新しく投資信託が販売されるときには、一定の募集期間が設けられます。
募集期間が終了すると、その翌営業日からファンドの運用が始まります。
この日がファンドの設定日であり、ファンドの運用開始日を指しています。
確認の仕方は、ネット証券会社の投資信託詳細ページや、目論見書(もくろみしょ)を見ると確認できます。
では、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の設定日を楽天証券で確認してみましょう。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、設定日が
2018年7月3日ですので、約3年は運用されていますね。(2021年12月現在)
チェック2 償還日の残り期間が長いか
チェックの2つ目は「償還日」です。
償還日とは、債券の場合、その保有者に額面金額を払い戻す満期日のことをいいますが、投資信託の場合は運用が終了する日のことをいいます。
出典:SMBC日興証券「初めてでもわかりやすい用語集」https://www.smbcnikko.co.jp/terms/japan/si/J0175.html
投資信託によっては、償還日が決められているものがあります。
「無期限」の商品もあるので、長期投資をする方はこちらを選んだ方が安心です。
では、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の償還日を楽天証券で確認してみましょう。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) の償還日は無期限でした。
チェック2に関してはクリアです。
チェック3 純資産総額が30億円以上か
チェックの3つめは「純資産総額」です。
純資産総額とはファンドの大きさです。 たとえば、10人の投資家が10万円ずつ投資したとします(1万口あたり1万円のファンドを10口購入)。そのときの合計100万円が、『純資産総額』です。
出典:北陸銀行「毎日変わる「純資産総額」と「基準価額」とは?」
純資産総額が多いということは、多くの投資家が購入しており、
投資信託の規模が大きいので安心です。
純資産総額が30億円以上のものを選ぶと良いでしょう。
では、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の純資産総額を目論見書で確認してみましょう。
目論見書とは、投資信託に関する重要事項が記載された書類です。
ネット証券会社のWEBサイトからPDFでダウンロードできるので、
投資信託を購入する際は事前に確認しておきましょう。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の純資産総額(赤枠部分)は、
3,960億円なので、チェック3は余裕でクリアしています。
チェック4 資金流入状況
チェックの4つめは「資金流入状況」です。
資金流入状況を確認すれば、投資信託の購入状況・解約状況が分かります。
資金の流入よりも、解約による流出が増えている場合は注意した方がいいでしょう。
では、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の 資金流入状況を、
今度はモーニングスターで確認してみましょう。
探し方は、下記の手順です。
①モーニングスターを検索してトップページの検索ボックスに
「 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 」を入れて検索。
② eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) の商品ページから
「スナップショット」の隣のタブの「リターン」を選択
③「リターン」の右下の「月次資金流出入額」を選択
投資信託にどれだけ資金が集まっているのか、
過去5年間分を確認してみましょう。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、過去3年分くらいの
データしかないのですが、右肩上がりで流入が増えています。
資金の流入状況は安心できる状況なので、
これもクリアしています。
チェック5 手数料は安いか
チェックの5つめは「手数料」です。
投資信託にかかる手数料は主に
「購入手数料」と「信託報酬」の2つです。
信託報酬とは、投資信託を管理・運用してもらうための経費として、投資信託を保有している間はずっと投資家が支払い続ける費用のことです。
出典:SMBC日興証券 「初めてでもわかりやすい用語集」
手数料は安いに越したことはりません。
積み立て長期投資をする人は、手数料の高さが
ボディーブローのように効いてくるので、
購入する前にしっかりチェックしましょう。
購入手数料については、最近だと「ノーロード」と呼ばれる
購入手数料がかからない投資信託も増えてきたので、
ノーロード型を選ぶのも賢明です。
ちなみにeMAXIS Slim 米国株式(S&P500) は、
購入手数料がかからないノーロード型です。
信託報酬を含む管理費用については、どうでしょうか。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の場合、
購入手数料はなし、信託報酬を含む管理費用は
0.0968%とかなり安いと言えます。
チェック5はクリアです。
チェック6 トラッキングエラーが1.0に近いか
チェックの6つめは「トラッキングエラー」です。
トラッキングエラーとは、インデックスに代表されるパッシブ運用の投資信託(ファンド)の、ベンチマークからの乖離(かいり)のこと。
パッシブ運用の投信は、ベンチマークの動きにできるだけ近似するように設計されていますが、種々の理由で完全には一致しないケースが多々あります。
この誤差のことをトラッキング・エラーといいます。
出典:大和証券「金融・証券用語解説」
上記の引用でも解説されてるとおり、トラッキングエラーは
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)のようなインデックス型投資信託を購入する際に
チェックする項目です。
ここで言っているベンチマークについてですが、 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) は、
アメリカの代表的な株価指数である「 S&P500 」をベンチマークとしています。
なので、 S&P500 の値動きに近づくように設定されています。
トラッキングエラーを確かめるには
「β値」を確認する必要があります。
β値が1.0に限りなく近いかをチェックします。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) のβ値はどうでしょうか。
楽天証券で確認してみましょう。
ちなみに、ログイン状態でないと確認できないので注意しましょう。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の場合、
β値が3年で見た場合でも、0.93なのでかなり良い数値です。
チェック6もクリアです。
チェック7 標準偏差の確認
チェック項目もいよいよ大詰めです。
もう一息なので、引き続きお付き合いください。
チェックの7つめは「標準偏差の確認」です。
標準偏差とは、一般的には統計学における散布度(バラツキ)を計測する手法のことを指します。標準偏差は金融商品のリスクを数値化する際にも使われることがあります。
出典:SMBC日興証券「初めてでもわかりやすい用語集」
投資信託における標準偏差とは、値動きのブレの幅です。
この数値が高くなるほど、価格のブレが大きくなります。
逆に数字が小さいほど価格のブレは小さくなります。
投資信託で重要な「自分はどの程度リスクを取れるのか」を
確認する重要なチェックポイントです。
標準偏差を使って、自分がどれだけお金を失っても
耐えられるのかを事前に把握しておきましょう。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の場合、
標準偏差を3年で見た場合、18.33%です。
ここでの標準偏差は1標準偏差といって、値動きの幅が
この範囲に収まる確率が68.26%になります。
より厳密に計算するには、2標準偏差で計算する必要があります。
2標準偏差は、値動きの幅が この範囲に収まる確率が95.44% です。
この数値であれば、たいていの暴落にも耐えられるでしょう。
2標準偏差の出し方は、1標準偏差を2倍にするだけす。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) の標準偏差18.33%を
2倍の36.66%で計算してみましょう。
標準偏差を使って値動きの幅を確認するには、一定期間の平均騰落率に対して、
各年の騰落率からどれくらい乖離しているかを、
計算する必要があります。
騰落率とは、ある期間の始めと終わりとで価格がどれだけ変化したかを表すものです。
出典:SMBC日興証券 初めてでも分かりやすい用語集
ちょっと、何言っているか分からないんですけど・・・
では、具体的に解説しますね。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の
2016年5月末~2021年4月末の期間での騰落率は
マイナス14.1%から、プラス55.5%まででした。
ちなみに、この期間の平均騰落率はプラス11.5%でした。
もし100万円分eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を
この期間に保持していた場合の想定金額が下記になります。
最大 1,555,000円(+55.5%)
平均 1,115,000円(+11.5%)
最小 859,000円 (-14.1%)
標準偏差は騰落率に対して、どれくらい乖離しているか
というものなので、上の平均騰落率に対して条件を追加します。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の3年間の標準偏差は
18.33%です。2標準偏差で計算する場合は、2倍の36.66%で
計算する必要があります。
平均騰落率11.5%を基準にした場合、
下記の数字のブレが想定されます。
プラスにブレた場合 11.5%+36.66%=48.16%
マイナスにブレた場合 11.5%-36.66%=-25.16%
あくまでもシミュレーション上の数値でありますが、
投資した100万円が最大で1,481,600円、
最小で748,400円になります。
これくらいの値動きに耐えられるのであれば、
チェック7はクリアです。
チェック8 シャープレシオが1以上か
最後のチェック8つ目は「シャープレシオ」です。
シャープレシオとは、投資のリターンをリスクで割った数値のことです。
シャープレシオは、高ければ高いほど取っているリスクに対して
効率的に稼げていることになります。
具体的には、シャープレシオが1を超えていれば優秀と言えます。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)のシャープレシオは
1年で見た場合は「3.43」、3年で見た場合「1.06」なので、
チェック8もクリアしています。
チェックリスト総合評価
最後に、チェックリスト8項目による、 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
の総合評価をまとめてみました。
チェック1 | 運用期間が5年以上か | 3年なので△ |
チェック2 | 償還日の残り期間が長いか | 〇 |
チェック3 | 純資産総額が30億円以上 | 〇 |
チェック4 | 資金の流入状況 | 3年で見た場合は〇 |
チェック5 | 手数料は安いか | 〇 |
チェック6 | トラッキングエラーが1.0に近いか | 〇 |
チェック7 | 標準偏差の確認 | -25.16%の下落に耐えられる余裕があれば〇 |
チェック8 | シャープレシオが「1」以上か | 〇 |
ここでは、 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) を無条件にお勧めはせず、
最終的には自己判断で購入しもらいたいですが、
チェックリストを見る限り、 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) は高評価といえます。
チェックリストは初心者の方には難しい部分もあったかもしれませんが、
投資信託を購入する際に参考にしてもらえると嬉しいです。
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