【ブログで解説】VTI バンガード・トータル・ストック・マーケットETF

投資

ETFデビューしたいけれど、初心者に向いているETFは無いだろうか?

アメリカ企業を丸ごと購入できるようなETFは無いかしら?

長期投資に向いたバランスの良いETFは無いだろうか?

こんにちは、ロバート・カワサキです。

今回は、VTI バンガード・トータル・ストック・マーケットETFについて
解説させていただきます。

VTIの購入を検討している人は、参考にしてもらえると嬉しいです。

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このブログはこんな人に読んで欲しい

  • どの米国ETFを購入したらいいか迷っている人
  • 米国の大型~小型株までバランスよく投資をしたい人
  • 長期運用に適した米国ETFの購入を検討している人

投資信託は持っているけれど、今後ETFを検討している人などは参考になります。

VTIを購入するメリット

  • 米国企業の約3,900社の株をまるっと購入できる
  • 複数のセクターにバランスよく投資することが可能
  • 長期保有することで安定したリターンが期待できる
  • 一時的に暴落しても回復が比較的早い

米国全体の成長性を信じている人にとっては、良いETFです。

セクターとは、業種やテーマ、材料など株式が持つ特性に着目して分類したグループのこと。

三井住友DSアセットマネジメント Webサイトより引用  https://www.smd-am.co.jp/glossary/YST0943/

VTIを購入するデメリット

  • 米国以外の国にも投資したい人には向いていない
  • 短期的なリターンを期待している人には向いていない

正直デメリットらしいデメリットはあまり無いです。
あえて上げるとするならば、上記の2点です。

投資家の間では、全米派とオールカントリー派に分かれますが、
オールカントリー派の人は、米国以外の先進国・新興国に分散したい派なので、
VTIは向いていないでしょう。

VTIの概要

VTIの概要については下記の通りです。

VTI概要

概要の中からいくつかポイントを説明します。

バンガード・グループについて

バンガードグループは、世界有数の運用会社です。
バンガード社の運用資産残高は約7.1兆ドル(2020年12月末現在)
となっています。

インデックス投資の世界3大運用会社といえば、
ブラックロック、バンガード、ステートストリートの3社です。

規模が大きければ良いという訳ではありませんが、
一定の安心材料にはなりますね。

連動している指数について

VTIは、「CRSP USトータルマーケットインデックス」という指数に連動しています。

この指数は、米国市場の大型株から小型株までの約3,900銘柄をもとに算出される
指数
になります。

簡単に言うと、ほぼアメリカ全体の株式を網羅している指数になります。
VTIを購入するということは、アメリカ全体を買っているということになります。

ちなみに、SPY・IVV・VOOといった米国ETFは、S&P500という指数に連動しています
S&P500はアメリカの主要株価指数なので、上記3つのETFとVTIはわりと似ています。

S&P500とは、「ニューヨーク証券取引所」「NYSE American」「NASDAQ」に上場している米国の大企業500銘柄の株価を元に算出される株価指数(インデックス)です。S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスというインデックス企業が算出しています。

時価総額はおよそ25.5兆ドルで、米国株式市場の約80%を取得しています。そのため米国経済全体の動向を見る指標としてS&P500は非常に有効です。

マイナビニュース 株比較より引用 https://news.mynavi.jp/kabu/sp-500/

VTIと楽天VTIとの違い

VTIはETFですが、投資信託で「楽天VTI」という商品があります
運用会社は両方ともバンガードグループで共通していますが、紛らわしいので注意しましょう。

補足すると、どちらかがインチキということは無く、どちらもきちんとした商品です。

VTIと楽天VTIの違い

大きな違いとしては、ETFか投資信託かです。
共通している点は、連動する指数と運用会社・手数料です。

細かい点だと、配当金の再投資ができるかと自動積立ができるかです。
VTIは配当金の再投資と定期的な積立や自分で対応する必要があるので、
投資初心者なら、楽天VTIの方がラクです。

VTIの自動定期積立は、SBI証券などは対応しているので、
初心者の方で自動定期積立にした人には向いています。

VTIの詳細

VTIの詳細については、下記の通りです。

構成銘柄

VTIの構成銘柄上位10社は下記の通りです。

VTI構成銘柄(Bloombergより引用)

VTIはアメリカ米国企業の約3,900社に幅広く投資していますが、
上位10社はGAFAMで占められています。

GAFAM(がーふぁむ)とは、IT業界の雄、Google・Amazon・Facebook・Apple・Microsoftの頭文字からとった呼び名のこと。

アルファベットは、Googleとグループ企業を含む持株会社になります。
ClassAとCに分かれるため、アルファベットが2社ランクインしています。

GAFAM以外では、投資の神様ウォーレンバフェットが率いる投資会社「バークシャーハサウェイ」や、
イーロンマスク率いる電気自動車で有名な「テスラ」なども含まれています。

構成セクター

VTIの構成セクターは下記の通りです。

VTI構成セクター(第20期運用報告書より引用)

セクターとは、業種やテーマ、材料など株式が持つ特性に着目して分類したグループのこと。

三井住友DSアセットマネジメント Webサイトより引用  https://www.smd-am.co.jp/glossary/YST0943/

VTIの構成セクターは、各業種にバランスよく分散されています
その中でも約4/1を占めるのが、GAFAMなどのテクノロジー関連企業です。

QQQのような特定のテクノロジー企業に特化していないので、
1つのセクターで調子が悪くても、他のセクターでカバーすることが可能です。

VTIの株価推移

VTIの株価推移を見てみましょう。

VTI直近1年間の株価推移

VTI株価推移(Bloombergより引用)

VTIの直近1年間の株価推移です。(2022年1月21日時点)

多少の変動はありますが、上昇傾向ではあります。
ただ、FRBの利上げやインフレ懸念で直近は下落しています。

VTI直近5年間の株価推移

VTI株価推移(Bloombergより引用)

次に、VTIの5年間の株価推移を見てみましょう。

2020年3月頃のコロナショックは急激に下落していますが、その後は持ちこたえていますね。
5年スパンで見てみると、右肩上がりに推移しています。

今後も一時的な下落はあったとしても、長期的には成長が期待できます。
そう考えると、VTIは暴落に強いETFだと言えます。

VTIとSPYの比較


VTIとよく比較されるSPYについて、株価推移を見てみましょう。

VTIが連動する指数は、CRSP USトータルマーケットインデックス
SPYが連動する指数は、S&P500です。

VTIとSPYの直近1年間株価推移

VTIとSPYの株価推移(Bloombergより引用)

VTIとSPYの直近1年間の株価推移です。(2022年1月21日時点)

青がVTIで、オレンジがSPYです。

同じような推移はしていますが、ここ数カ月はSPYの方が上回っていますね。

VTIとSPYの直近5年間株価推移

では、5年間の株価推移で比較してみましょう。

VTIとSPYの株価推移(Bloombergより引用)

5年のスパンで比較してみると、ほぼ同じ推移になります。

じつは、VTIとSPYの上位組入れ銘柄は大きな違いはありません
資金全体で両者を比較した場合でも、時価ベースの重複率はおよそ80%の重複率です。

細かい違いはあるけれど、非常に似ているETFです。
どちらを購入するか迷った場合は、好みの問題で選んでも大差ありません。

VTIとSPYの10年間株価推移

参考までにVTIとSPYの10年間の株価推移を比較してみましょう。

ポートフォリオビジュアライザーより引用

10年間で比較しても、ほぼ同じ株価推移です。

リターンに関しては、10年間で4倍以上を記録しています
ここ3年くらいの値動きは激しいですが、投資するには魅力的なETFであることは
間違いありません。

まとめ

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
最後にまとめです。

  • VTIは全米企業の約3,900社を丸ごと買えるETF
  • VTIは下落相場に強く、ここ10年で4倍以上のリターンを出している
  • VTIは米国の成長性を享受できる魅力的なETF

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