こんにちは、ロバート・カワサキです。
資本主義社会に生きている私たちにとって、
切り離せないのが「お金」です。
多くの収入を望む人が大多数ですが、
その代償として、多くの犠牲を受け入れる必要があります。
「長時間労働」「ストレス性の高い業務」「ノルマ・数字に追われる日々」
「自分が納得できない業務命令」「ライバルとのし烈な戦い」
これは一例ですが、お金に振り回されず自分らしい働き方・生き方を
望んでいる人もきっと多いはずです。
そんな方にとって、今回紹介する書籍
『減速して生きる ダウンシフターズ』はきっとヒントになることでしょう。
ではさっそく、行ってみましょう!
本記事ではアフィリエイト広告を利用しています。
この本をおススメしたい人
- お金に振り回されたくない人
- 自分に合った働き方を模索している人
- 現状の働き方に疑問を持っている人
- 仕事が激務で疲弊している人
- ミニマリストを模索している人
- お金はあっても、心が満たされない人
ひとつでも当てはまる項目があれば、
一読の価値アリですよ。
この本から得られたこと
この本から得られたことは下記の4つです。
- お金だけが人生のすべてではない
- 会社だけが人生のすべてではない
- 自分に合った働き方は実現できる
- 身近な社会課題に向き合うことの重要性
私がこの本に出合ったタイミングは、仕事が激務過ぎて
心身ともにダウン寸前の時でした。
何気に入った本屋で「減速して生きる」というタイトルを
目にした瞬間、自分の中で何かが共鳴したことを
今でも覚えています。
当時、私はITバブル真っ只中のインターネット専業の
広告代理店に勤めていました。
終電・徹夜・休日出勤は日常茶飯事。
売上ノルマは年々上昇。
終わりの見えない業務。
転職して3社目の会社で、給料は前職よりも100万円増えましたが、
失ったものがあまりにも多すぎました。
心からリラックスできる休日。
気の合った仲間との交流時間
趣味の時間。
健康的な生活
この本の著者も、自分と同じような境遇を経ていることが分かり、
いっそう親近感が湧いてきました。
著者のプロフィール
著者の髙坂 勝(こうさか まさる)さんは、
1970年横浜生まれの方です。
大学卒業後に、大手小売業に勤務されます。
会社ではかなり優秀だったようで、大卒同期の約140人中、
最短で昇進試験の資格を得られたそうです。
入社3年目で職責も付き、出世はかなり早かったとのこと。
その後、人事異動で地方の大型店で部下を指導する立場になったものの、
世間はバブル崩壊後の影響で、売り上げは苦戦されたようです。
その後、本部からの指令と現場とのギャップに苦しみ、
30歳で退職されます。
その後は、日本各地を放浪。
それまで疑問に感じていた、豊かさの裏側にある矛盾。
今まで目を背けていた社会課題への気づき。
自分が本来やりたかった仕事。など
これらに向き合う日々が続きます。
その後、6.6坪のオーガニック・バー「たまにはTSUKIでも眺めましょ」を
オープンするに至ります。
バーのオーナーでありつつも、
田んぼで米を自給したり、社会変革を目的とした
ビジネスやアウトプットを日々実践されているようです。
アメブロも実施されているようなので、
詳しくはこちらも参照してみてください。
ダウンシフターとは
この本のタイトルにもなっている「ダウンシフター」ですが、
日本語にすると文字通り「減速生活者」となります。
ダウンシフターについては、米国人経済学者ジュリエット・B・ショアが
著書『浪費するアメリカ人』の中で呼んだことが
発端になっています。
具体的にどのような人たちを指すかは、下記の通りです。
「過度な消費主義から抜け出し、もっと余暇を持ち、スケジュールの
バランスを取り、もっとゆっくりとしたペースで生活し、
子どもともっと多くの時間を過ごし、もっと意義のある仕事をし、
かららのもっとも深い価値観にまさに合った日々を過ごすこと選んでいる」
『浪費するアメリカ人』 より抜粋
著者の髙坂さんは、この「ダウンシフター」が
自らのライフスタイル・考えと一致していることに感銘を受たようです。
この本の概要
この本の概要について、ポイントとなる章を
要約してみました。
第2章「ビジネスパーソンだったころのパラドクス」
著者が大手小売業で働いていたころの疑問が
中心となっています。
大量生産・大量消費の歪みや、大企業ならではのシステムと
現場で働く人の葛藤が描かれています。
この葛藤の末に、著者は会社を辞めることになります。
第4章「たった6坪の飲み屋『たまにはTSUKIでも眺めましょ』開店」
会社を辞め、旅先で偶然目にした三日月が沈む瞬間。
あまりにも感動的だったので、自分が開店するBARの店名にすることになります。
仕事や日常に追われていると、ゆっくりと月を眺めている余裕などありません。
BARの店名には、たまには仕事や日常を忘れて、豊かな時間を楽しんでほしい。
というメッセージが込められています。
第5章「ヒマで繁盛しないのに黒字経営」
自分が好きな仕事を好きなペースで実践しても、
黒字経営できることが書かれています。
ダウンシフターのビジネスモデル実践編です。
第6章「円(カネ)」を儲けるのでなく、「縁(ツナガリ)」を儲ける
お金を追求するのではなく、来店したお客さんを心からもてなす。
人と人の縁を大切にすることで、良いビジネスにつながる。
著者の目指す働き方・生き方についての語られています。
第7章「自給→自身→自立→自由」
私たちが生きていくために必要な食糧は
農家や漁師からの供給で成り立っています。
「働かないと食べていけない」という不安は付き物ですが、
わずかでも自給自足ができれば、働き方も変わってきます。
この章で提唱されているのは「半農半X(はんのうはんえっくす)」
という働き方です。
半分は自分が食べられるだけの農業を実践する。
残り半分は、自分が本当にやりたかった仕事をする。
このような働き方であれば、やりたくない仕事・長時間労働をせず
自分らしい本来の働き方ができます。
第8章「システムから降りる」
巨大企業、巨大食料供給システム、医療システム、年金システム
など、私たちは常に目に見えないシステムの中で暮らしています。
この章では、これらのシステムから降りて生きていくためのヒントが
記載されています。
この本の要点
私が感じたこの本の要点を3つまとめてみました。
自分自身の働き方の見直し
ここ数十年は年収もなかなか上がらないにもかかわらず、
労働環境は悪化する一方です。
こんな時代において、自分の好きなことを仕事にする。
自分のペースで仕事をする。というライフスタイルが
ますます困難になってきています。
だからこそ、人一倍努力して、労働時間を増やす。
という選択もありますが、私自身は挫折してしまい、
心身ともに疲弊してしまいました。
この本で書かれている「ダウンシフター」という生き方は
今後の働き方のヒントとなっています。
巨大なシステムから降りるという決断
私の前職は、東証一部上場企業でした。
それまで50人程度の中小企業に勤めていた私は、
文化の違いにショックを受けました。
ワンフロア100人以上での朝の朝礼と掛け声。
年々右肩上がりで増える、売り上げ達成数字とプレッシャー。
何のために行っているか分からない会議。
毎年頻繁に行われる名ばかりの組織変更。
まさに巨大システムの中で働いていましたが、
自分らしい働き方とは真逆でした。
最終的に体調を崩して退職する。
という結果になりましたが、巨大システムを降りて
1年間休職した期間は、自分自身を取り戻した期間でした。
著者自身も、会社を辞めることを決断した旅先で
「会社辞めよう。もう、いいんだよ」
と自分自身に語りかけています。
私もこの気持ちはよく分かります。
巨大システムから降りることは、恐怖でもありますが、
意外と何とかなるものです。
自分らしい働き方の実践
私は大企業を退職し、結果として小規模な会社に転職しました。
その会社を選んだ理由としては、年収は下がっても時間的に余裕があり、
自分の能力を活かせるためでした。
余裕ができた時間は、投資の勉強をしたり、社会貢献活動を行ったり、
地元川崎の「川崎フロンターレ」の試合を観戦したりしています。
今後は会社以外の収入経路を増やして、時間的な余裕を増やそうと
計画中です。
まとめ
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
では、「減速して生きる ダウンシフターズ」のまとめです。
- 自分の人生が仕事中心で、疲弊しているのなら、
働き方や生き方を見直す必要がある。 - 自分らしい働き方、生き方は、年収の高さと対局にあることが多い。
- 自分らしい働き方、生き方は、年収の高さと対局にあることが多い。
- 年収を減らしても、工夫次第で豊かに暮らすことは十分可能。
以上となります。
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